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2007年8月29日 (水)

つぶやき-7:相撲

このところ毎日のように、朝青龍問題が話題になっています。

当初の「巡業を休んでけしからん。」といった話が、いつの間にか、「相撲の国際化とは?」などといった方向に話に広がっています。

わたしが相撲を一番熱心に見たのは中学生の頃ですから、今と時代は全く異なりますが、最近のニュースキャスターやコメンテーターの論評に、少し違和感を覚えています。

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「相撲は国技ではない。」

「相撲道といった考えが生まれたのはそんなに古い話ではない。」等々。

このようなコメントは、広く認識されている「相撲」というものは、決して伝統的なものでは無く、時代と共に変化するもので、今の時代に即して解釈する必要があることを言いたいのだと思います。

時代をどのように客観的に見ることができるか、これらの発言の背景には、そうした認識をもてるかもてないかを計るような風潮があるように思います。

わたしは、そうした話を聞いてもなお、違和感があります。

何故なら、わたしにとって「横綱」とは、とても特殊な存在だからです。

「相撲はスポーツか?」と問われれば、わたしの答えは「否」です。

もし、相撲がスポーツであれば、「ちょんまげ」、「まわし」は必要ないし、体重別に試合をすれば良い。

そして、もっともスポーツにそぐわないのは「横綱」という格です。

「横綱」は「大関」に下がることはありません。

「横綱」が、「おれは辞めない!」と言い張り、「負越しても、全敗しても関係ない!」と言えば、誰も、それを止めることは出来ないと、わたしは理解しています。

そんなランキングの考え方がスポーツにあるでしょうか。

ルールに基づく合理性と、絶対的なランクを創るという発想は、相容れないものです。

「横綱」という存在が、「相撲」がスポーツでは無い最大の理由です。

だから、横綱は、勝ち続けることが出来ないと思った瞬間、引退するのです。

このような引き際の美学を前提として成り立つルールが、相撲を独特なものにしているのではないでしょうか。

欧米の報道で、サッカー選手でも野球選手でも、「引退撤回」をします。最近の政治家も官僚も経営者も、かつて見られた「引き際」が無くなってきました。

社会がそのような風潮にあるからといって、全てをその思想で単一に評価することが、どうやら、わたしの感じる違和感のようです。

「相撲は今後も外国人が参入しないと成り立たない。相撲の国際化を考えなくてはならない。」とするならば、「横綱」という特異な仕組みを変え、、ユニホームの上にまわしを着け、色分けされたマットの上で体重別に勝負する姿を受け入れる覚悟が必要です。

グローバル化を全否定するつもりはありませんが、「美学」を失ってまで、「相撲」を存続けさせる必要は無いと思います。

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コメント

わたしは相撲に詳しくはありませんが、、、わたしも相撲はスポーツではないと思います。相撲は「伝統文化」です。
横綱の綱は神様へと続いており、本来相撲は神へ捧げるもの。。。
勝ち負け以上に、その美しさや品格が大事だと思います。。。
朝青龍の件、話がどんどん広がってしまい問題がずれてしまっているようですがとてもシンプルな話ですよね?
例えるなら学校でみんなで大掃除をしようと言っているのに、校長先生がずるをして自分の子供とディズニーランドに行っていた・・・って感じでしょうか?
「いやあ、自分の子供はディズニーランドに行ったら勉強頑張るって言うからさぁ。」って言い訳にもならないと思うのですが。。。
でもその言い訳すらもしない朝青龍って・・・?

投稿: may | 2007年8月30日 (木) 23時31分

いさぶろうさんのご意見には、頷くしかありません。
確かに二十台半ばの朝青龍に「心技体」を求めるのは告なのかもしれませんが、横綱になる上でそれが求められている以上、たとえ建前であれ、横綱は人格者でなければ困ります。
「建前と本音」と言うと「裏表」のようで、よくないようにも感じられますが、本音を胸の奥に閉まっておけないようでは、横綱を張る資格はないと思います。

投稿: 凛太郎 | 2007年9月 3日 (月) 18時49分

mayさん

朝青龍の問題は、いよいよ複雑になってきました。
一説には、一人横綱の時期には何も言えなかったけれど、今はもう一人横綱がいます。それで、以前より問題のあった朝青龍を見捨てたという人もいます。
真相は解りませんが、見守るしかありません。
日本らしさが残り続けるよう祈るばかりです。

投稿: いさぶろう | 2007年9月 3日 (月) 22時09分

凛太郎さん

建前と本音。難しいですね。
これも道具と同じで、うまく使えば安全で高性能、下手に使えば危険ばかり。かといって避けて通る訳にもいかない。
しかし、建前でも良いから、明確で、筋の通った説明をしてもらいたいものです。
それにしても、モンゴルに行った親方の帰ってくることの早いこと。いくら建前で視察に行ったとは言え、いかがなものかと思う行動ですね。

投稿: いさぶろう | 2007年9月 3日 (月) 22時12分

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