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2007年10月25日 (木)

生活スケッチ-40:BMWの壱

昨日、BMWの5シリーズにたっぷり乗る機会がありました。

もともと車が好きなので、ショールームや雑誌でみることはあったのですが、やはり時間をかけて、実際に運転してみると、いろいろなことに気がつきます。

Dsc_0011

まず目につくのがセンターコンソール周りのデザイン。

かつてのBMWと言えば、エアコンやオーディオ関係などのボタン類がドライバーの方に向いているのが特徴でしたが、現在は、水平ラインが強調されるデザインに大きく方向転換さています。

中央上部に配置されているのがモニター。

今やナビの画面は必需ですが、従来型のセンターコンソールでは、モニターの位置と空調の吹き出し口が重なってしまうという問題がありました。

そこで、BMWは、水平ラインに空調吹き出しを埋め込み、その高さを従来より若干下げ、モニターをその上に配置したのでした。

そして、もう一つの特徴が、センターコンソールが下に行くに従って座席より離れるデザインです。

その理由は、シフトレバー周辺に理由がありました。

Dsc_0009

従来のシフトレバー周辺に比べると、レバー手前に見える丸いダイヤルが増えています。

I-Driveと言われる車のナビ、空調等を、パソコンのマウスのように操作するダイヤルです。

Dsc_0016

今までのBMW車では、左手(右ハンドルの場合)を延ばすと、自然とシフトレバーに手が届いていました。

オートマチックと言っても、ギアのアップ、ダウン等を行うことを積極的に操作することを前提としていたため、シフトレバーは運転の自然な姿勢から手の届く位置にあったのです。

ショールームで見ていた時には気づかなかったのですが、このレバーが遠くなっており、I-Driveのダイヤルが、自然に手の届く位置に配置されていました。

センターコンソールが下に行くに従って座席より遠くなる逆”く”の字のデザインは、シフトレバーを従来より前に位置しすことから、必然のデザインであることが解りました。

Dsc_0018

そして、シフトレバーにも特徴があります。

従来では、レバーの付け根の部分に R-N-D の表示があり、現在のギアの状態を確認するには、レバーの付け根まで、視線を落とさなくてはなりませんでした。

実際にはレバーの距離を体が覚えていて、どこにポジションしているかは感覚的に解るのですが、レバーが手の届かない位置に移動した結果、目でギアを確認する必要が出たため、その表示が丁度握る部分に移動しているのです。

実は、このレバーは、握るための形状というよりも、ドライバーが自然な姿勢で視線を移動したとき、目に入り易い向きになっています。

そしてその表示は、レバー付け根より高い位置になって。

BMWは、このジョイステック形状のシフトレバーによって、運転中にはシフトレバー操作しないように決めてしまったようです。

そして、それを可能にした背景に、オートマチック制御の進歩があるのです。

以前は、オートマチックと言えども、操作をラフにすると、その操作にダイレクトに車が反応し、運転自体がラフになってしまいました。

ブレーキ操作にしても同様で、車が停車する寸前にブレーキを緩めないと、停車した瞬間に「カックン」と前のめりになりましたが、その部分も制御されているようです。

それと関連するのかどうかは不明ですが、アクセルを放してエンジンブレーキのかかる状態での減速の抵抗が、従来より強くなっているように感じました。

BMWのインテリアは、この世代の車から激変しました。

・視線移動の少ない位置にモニターを配置する。

・車の電気系制御を新しいインターフェイスで行なう。

・シフトレバーが遠く配置される。

・人の行なっていた制御を車が行なう。

その上で、ドライバーを向いていたコクピット式デザインから決別し、水平基調のデザインに方向転換する。

このインテリアは、車の電子化のためのデザインであり、実に論理的で、整合のとれた検証がその背景にあったことが解りました。

ゲルマン人恐るべし!

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