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2007年10月26日 (金)

生活スケッチ-41:BMW-弐

引き続きBMWの話。

1990年代初頭、ドイツの自動車メーカーは、環境問題の対策として、自動車部品のリサイクル率100%を目指していました。

わたしの記憶では、AUDIは現行A4のフルモデルチェンジを見送り、その開発費を材料リサイクル化のために投資し、BMWは、車内のプラスティック部品をコストダウンし、外部樹脂部分を無塗装として新型3シリーズを販売しました。

わたしもその当時にBMWを買いましたが、確かに金額に比較してチープな素材でしたが、その背景にはリサイクルへ化への投資があることを理解していました。

それから約15年して、日本でも環境問題が本格化し、車検の時にリサイクル税を徴収されことになっています。

わたしは20年近く前に、間接的とはいえ、すでにリサイクルの為に協力していたに係わらず、当時、何の対策も打たなかった日本の自動車メーカーの為に、再度税として協力しなくてはならない。ちょっと納得いかないのです。

Dsc_0019

実はBMWの5シリーズを見て、内装の樹脂素材が格段に良くなっているのに気づき、20年近く前のことを思い出しました。

写真はドアになりますが、グリップ及びレバー周辺が本革、その上部が樹脂になっています。

皮の表面の模様と、樹脂の表面の模様が、まったくと言って良いほど同じになっています。

表面の目が同じで、色と反射具合が異なるだけです。見事です。

Dsc_0006

この写真はトランク。十分な広さがあります。

世の中のこのクラスの車がV型エンジンに以降する中、BMWは直列6気筒エンジンにこだわってきました。

V型に比べ、直6はエンジンが長くなるため、限られた車の長さの中で、車内の広さを確保するのに不利だと言われてきました。

それでいて、先代と比べ長さが8センチ伸びただけで、この広大なトランクルームと十分な室内空間を確保しています。

最近のメルセデスが、シートを比較的小振りなものにして、見た目の広さを生み出しているのに対し、BMWは以前と変わらないシートで、広さ感を確保しています。

長距離運転ではシートの大きさが、意外と疲れ具合に影響するらしいです。

Dsc_0008

メーター周りにもシンプルになっています。

水温計、電圧計の表示が無くなり、エンジンの回転、スピード、燃料の残量、瞬間燃費計だけが残りました。

限られた中に瞬間燃費計を残したところにも、メーカーの環境に対する姿勢が見えます。

最近、日本の車も、経済運転をするとエコ表示がされる車もあるようですが、BMWには20年以上前から燃費計は付いていました。

こうして車を見ていくと、外観のデザインに目を奪われがちですが、その中には、緻密なデザインがあることがわかります。

座って長時間滞在する空間、安全に運転するための操作類、積載量、衝突安全性、色、臭い、インテリアの豪華さ等々。

そうしたものが統合され、一つの車のデザインに凝縮しています。

日本の車は、3、4年でフルモデルチェンジします。また、似た大きさや形状で、名前だけ変えた車がたくさんあります。

3,4年でモデルチェンジすることで、消費者の購買意欲をかきたてる、もしくは、今乗っている車のデザインを陳腐化させることで買い替えの動機付けをする。そうした戦略が背景にあります。

ここ数年、日本国内での自動車の販売台数は、前年割れのマイナス成長になっています。

そうした背景もふまえ、しっかりデザインしたものが増え、しっかり使い込むことでモノを長持ちさせる。

そうした発想に日本は変わってきていると思うし、そうなるべきだと信じています。

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