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2008年1月15日 (火)

四国旅行-5:淡路島・本福寺水御堂

四国旅行のつづき。

神戸を見学した一行は、いよいよ本州を離れ、淡路島に入り、淡路サービスエリアで遅めの昼食を取りました。

淡路島は、大阪、神戸からすぐの距離にあり、サービスエリアに止まる車のナンバーも、大阪近郊のものを多く見かけました。

時間は午後3時、東京を出発してから12時間が過ぎました。

高速道路を走っていると、眼下に楕円形の水盤が見えました。

目指す建物、真言宗本福寺水御堂です。

神戸淡路鳴門自動車道、東浦インターを降りました。

海沿いの道を走り、丘を登ります。

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眼下に海と少し南国風の景色が広がります。

Dsc_0090

お寺の駐車場に車を止めましたが、見学者が他にも数組おり、それなりに有名な建物であることが解かります。

Dsc_0091

案内に従い、お墓の脇を抜けると、白玉砂利とコンクリートの壁が姿を現しました。

Dsc_0101

コンクリートの壁をくぐり、壁に沿って歩くと、突然、幅40mの楕円の水盤が姿を表します。

お寺の方の話では、池には蓮が植えられており、夏には蓮の葉が池を埋め尽くすそうです。

Dsc_0100

その水盤の中央に階段があり、そこを下りると本堂です。

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コンクリートの無彩色の空間の中に、朱色に塗られた板が楕円形に立てられ、本堂の領域を形成しています。

Dsc_0094

ご本尊の後ろに、唯一地上からの光が入り込む窓があります。

朱色の格子窓を通過した光は、朱色の壁に乱反射し、無彩色のコンクリートの壁を朱色に染めあげています。

そして、朱色に染まった廊下を奥へと進むと、朱色の空間は除々に闇に飲み込まれ、明り取りの窓と丁度反対の場所で、本堂の入り口となります。

御本尊は光を背にたたずみ、見事な宗教的空間となっていました。

このお寺、京都、兵庫に続き、安藤氏の設計によるものです。

われわれが普通のお寺を伝統的な建物と見ていますが、建立当時、お寺は最先端の建物であったはずです。

キリスト教の教会もそうですが、人々に今までに無い空間体験をさせ、そこに宗教的精神を感じさせるのが、宗教施設の本来の姿です。

設計者である安藤氏は、そうした視点から、見たことのない空間を造り出し、その本質をもってお寺としたところが素晴らしいと思いました。

そして、そこで体験した空間は、とても貴重なものとなりました。

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コメント

このお寺は良かったですね
蓮池の間を階段で下りて行き、池の下に本堂を造る
安藤さんの若々しい発想には驚きを超えて、感動さえ感じました

投稿: 凛太郎 | 2008年1月25日 (金) 09時27分

凛太郎さん

この建物、写真で見ても良かったですが、本物はそれ以上に良かったですね。
こうした建物に出会えてとても良かったと思います。

投稿: いさぶろう | 2008年1月25日 (金) 23時53分

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