« 生活スケッチ-61:春の訪れ | トップページ | 生活スケッチ-62:さくら »

2008年3月26日 (水)

四国旅行-21:最後に大阪

おじさん3人の四国旅行もいよいよ最後の見学となりました。

東大阪にある司馬遼太郎記念館に向かいます。

車は阪神高速を抜け、住宅街を迷い、地元のおばちゃんに場所を確認して、ようやく到着することが出来ました。

Dsc_0519

住宅街の中に建つこの建物は、地元のボランティアと思われる人達の協力で運営されている様子で、司馬氏がいかに地元に愛されていたかが解ります。

Dsc_0527

敷地の中には氏の書斎が残されており、めがねやペンがそのまま残されていました。

Dsc_0524

氏の書斎を抜けると、これが新しい建物のエントランスになります。

曲面の廊下を進むと、エントランスホールがあります。

ホールには階段があり、階段の正面からは、繊細なステンドグラスを通して光が入ってきます。

その階段を降りると、壁一面が本で埋め尽くされた展示室に入ります。

Photo

内部の撮影は出来なかったので、パンフレットになりますが、2層分の天井高さの展示室の壁全面が書棚になっています。

壁の前に立ち、展示されている本を見ます。

本のタイトルが目に入り、中身をイメージします。

本のタイトルを追って、少しずつ上に目を走らせます。

視界に入ってくる本のタイトルが増え、タイトルが判別できないほど上を見上げると、その視界には、何百、何千という本が目に飛び込んできます。

その体験は、正に、司馬氏の脳を見てるようで、感激しました。

この展示空間自体が、氏を表し、氏のイメージそのものになっていました。

展示内容と空間が見事にマッチした、素晴らしい建物でした。

建物を見終わって、皆の一致した感想は、この施設の素晴らしさでした。

今回の旅では、多くの建物を見ました。

特に、現代の日本を代表する世界的建築家、安藤忠雄氏の建物を多く見ました。

その中で、淡路島で訪問した本福寺と、司馬遼太郎記念館では、素晴らしい体験をすることが出来ました。

今回の旅は、道後温泉と松山。松山→坂の上の雲→司馬遼太郎のコンセプトがありました。

しかし、松山の坂の上の雲ミュージアムと、司馬遼太郎記念館では、伝わってくるものに明らかな差がありました。

坂の上の雲ミュージアムが道路特定財源で出来ているからとは思いませんが、司馬記念館は、展示と空間が見事に融合し、建物に対する愛情が、施設の人達から伝わってきました。

やはり建築は、そこで生活する人やその中身によって、これほどまでに変わってしまうものであることが解りました。

|

« 生活スケッチ-61:春の訪れ | トップページ | 生活スケッチ-62:さくら »

旅行・四国旅行」カテゴリの記事

コメント

この建物は文句なしに素晴らしい建物でした。
巨大な書棚の資料からは、司馬氏の豊富さと
作品に対する情熱までも伝わってくる気がしました。

事後承諾になってしまいますが、宝塚カトリック教会の内部の写真を使わせていただきました。

投稿: 凛太郎 | 2008年3月27日 (木) 15時11分

建物は奥が深いのですね。プロならではのご意見ですね。
最近思ったのですが、インテリアなどは色やデザインに目がいきがちですがやはり空間が一番大事なのかなと。。。。
あと、そこにある「空気感」は理屈ではないんですよね。

投稿: may | 2008年3月28日 (金) 10時48分

凛太郎さん

凛太郎さんの記事も読ませてもらってます。
司馬遼太郎記念館は、何とも素晴らしい建物でした。
あんな建物が自分の住んでいる町にあったら、何度も通ってしまいそうです。

投稿: いさぶろう | 2008年4月 2日 (水) 00時56分

mayさん

建物は奥が深いようで、実は、とても単純なものです。
そこに入った瞬間、気持ちよく感じるかどうか、また訪ねたいと思うかどうかで、音楽と同じようなものだと思います。

投稿: いさぶろう | 2008年4月 2日 (水) 00時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/398105/11827429

この記事へのトラックバック一覧です: 四国旅行-21:最後に大阪:

» 本の憂鬱 03282008 [つき指の読書日記]
 戦後の日本作家で司馬遼太郎ほど愛されたひとはいないのではないか。ぼくはこの小説家に対する読書の守備範囲は決まっている。一部の例外を除けば、幕末後を舞台とする小説、そして評論、エッセイ、対談に偏っている。これまで相当数、眼をとおしているので、この網の目から抜け落ちる本は限られてしまった。今月、2冊、未読の書を手に入れることができた。その1冊、氏の最後の対談を編んだ『対談集 日本人への遺言』(朝日文庫)を読んだ。相手は田中直毅、宮崎駿、大前研一、榎本守恵、武村正義、ロナルド・ナビの各氏である...... [続きを読む]

受信: 2008年3月27日 (木) 17時05分

« 生活スケッチ-61:春の訪れ | トップページ | 生活スケッチ-62:さくら »